特発性過眠症
反復性過眠症に続いて『特発性過眠症』です。
眠くなる病気という点は共通していますが、
特徴がそれぞれに違い混乱してしまいますよね。
なるべく分かりやすくご説明したいと思います。
特発性過眠症はナルコレプシーとは
全く真逆の症状がいくつかあります。
日中に眠気が襲ってくる点は同じですが、
ナルコレプシーの場合だと20分程度のお昼寝をすると
すっきり目が覚めます。
しかし特発性過眠症の場合だと、
一時間程度眠っても目覚めは悪いのです。
その原因は眠りのパターンにあるのですが、
ナルコレプシーのお昼寝の場合は
レム睡眠であることが認められます。
特発性過眠症の場合はノンレム睡眠のパターンです。
ナルコレプシーの睡眠パターンよりも
深い眠りであることが証明されます。
その為、特発性過眠症の場合はお昼寝していても
軽い刺激で目覚めることはありません。
日中に眠くなっても夜の睡眠には支障がなく、
夜の睡眠を十分にとっていても
日中眠くなるのが特徴です。
ナルコレプシーの脱力発作などの症状は出ませんが、
頭痛・立ちくらみ・四肢の冷えなどの
自律神経症状を伴うことが多いのも特発性過眠症の特徴です。
発症の頻度は少なく発症原因も解明されていません。
有効な薬がある場合もありますが、
副作用の問題も生じてきます。